2012年05月13日

恐るべき画家ー渡辺崋山。

昔も今も、恐ろしい人はいるもんですね。

最近読んだ本 『日本人の叡智』(磯田道史氏著)の中に、江戸時代後期の画家 渡辺崋山についての記述があった。本

画家でありながら蘭学にも通じ、また『商人八訓』という商業心得まで残しておられたそうな。

「1.まず朝は召使より早く起きよ。
 2.十両の客より百文(匁)の客を大切にせよ。
 3.買い手が(商品が)気に入らず返しに来たらば、売るときより丁寧にせよ。
 4.繁盛するに従ってますます倹約をせよ。
 5.小遣いは一文よりしるせ。
 6.開店の時を忘れるな。
 7.同商売が近所にできたら懇意を厚くし互いに励めよ。
 8.出店を開いたら三ヵ年は食料を送れ。」

この八訓の中には、いくつかの素晴らしいエキスが入っているような気がしてなりませんね。

私(奥村)の独断で解釈をしてみますが、たとえば2番。「十両の客より百文(匁)の客を大切」というのは、多分一過性の高額な買い物をする客よりも、少額でも真面目に必要なものを買ってくれる客のほうが
永いお取引が期待できるのだということだと思います。

私たちはえてして、派手な業績アップを追いがちですが、商売道の本筋は決してそうではないようです。
サラリーマンの出世競争にも通じる話ですね。

7番にしても、随分と大きな視野ですね。切磋琢磨して、自己の向上を図るほうが繁栄の秘訣だということなんでしょうね。

渡辺崋山は、幼時より極貧に苦しんでいたらしいですが、その苦労は決して無駄ではなかったようです。
苦労の中から、教訓というダイヤモンドを磨き出せるか否かは、その人それぞれにかかっているんですね。

昔からのことわざにいわく 「売り家と 唐様でかく 三代目」。

無理せず・あせらず・着実に努力していくのが一番のようです。自戒・・自戒・・自戒・・。

     (syuji)




 
posted by okumura at 15:00 | TrackBack(0) | 心の響き